なんとなく、高校3年のことをふと思い出したので、書き下そうと思います。
私は高校3年の時、大学入試で物理専攻と化学専攻どちらを受けるか迷っていました。
というのも、テストの成績は物理の方が良かったのですが、化学の方が授業などを受けていて面白いと思ったからです。
結果として、化学専攻を受けることにし、今となっては正解だったなと思っています。
化学専攻を受けることにした理由は二つです。
①高校と大学で学ぶ内容は異なる
②やりたいことをやるべき
①高校と大学で学ぶ内容は異なる
高校3年当時、テストは物理の方が良かったのですが、化学のほうに面白みを感じていたので物理と化学どちらを選ぶか迷いました。
入試を突破することだけを考えれば物理の道を選んだほうが良いんだろうな~というのが当時の考えです。
しかし、迷いがありました。化学の方に面白みを感じていたことに加え、物理の内容を理解できていた感覚が無かったからです。
そこで、大学で学ぶ内容について調べると、大学と高校で学ぶ内容はまったく異なるという情報に出会いました。
この情報に出会ったことが化学の道を選ぶ一つの理由となりました。
大学と高校で学ぶことが異なるのであれば、今物理が出来ても大学では出来ず、逆に今化学が出来なくても大学では出来るかもしれないと考えるようになりました。
今考えるとツッコミどころが多いのですが(笑)
しかし、この考えによりかなりスッキリとした気持ちになることが出来ました。
②やりたいことをやるべき
そして、もっとも重要視した考えがやりたいことをやるべき、という考えでした。
大学は4年間あります。また、当時の私の認識では大学で理系の道に進むなら院に進むのは当然という考えでした。
そのため、6年間学び続ける必要があるという考えを持っていました。
6年間、好きでもないことを学び続けるということを想像した結果、あまり良い未来を想像することは出来ませんでした。
一方、化学を6年間学び続けるということを想像しても、まったく苦悩する想像が浮かびませんでした。
だからこそ、化学の道に進むことにしました。
また、教師とも相談した結果、教師もやりたい方を選んだ方が良いとアドバイスしてくれより一層気が楽になりました。
今、思うこと
大学を卒業し院を卒業し、今、思うことは化学の道を選んで良かった、です。
細々としてことは色々あります。就職先が多い、女子が多い、比較的まともな人が多い等々。
しかし、最も大きいことは大学に来て良かったと思えたことです。(キツいことも多かったですが(笑))
まず、高校の時に得た、大学と高校で学ぶことは異なるという情報ですが、ある意味正しかったです。
高校では化学薬品AとBを混ぜるとCになります、といったことを学ぶと思います。
大学では、その理由を学び、考えます。つまり、AとBがどのような反応を起こして、Cになるのか。なぜ、AとBがそのような反応を起こすのかといったかなり原理原則的な内容を学びます。
一方、物理の方は詳しくは知りませんが、ちらっと聞く限りでは高校よりもはるかに高度な数学を使用するようになっていました。
それらの話を聞く限りでは、おそらく物理の道を選んでいたら私は中退していた可能性もあったと思います。
その点でも化学を選んで良かったと思います。
また、大学では実験なども多く、高校よりも広い範囲の実験や、高校では使うことが出来ないような装置で実験をすることが出来ました。
それらは勉強のモチベーションになりましたし、大学に来て良かったと思わせるものでした。
やりたいことをやるという選択は間違っていなかったなと思います。
最後に引退したイチロー選手の最後の会見の言葉を引用して終わりたいと思います。
「いろんなことにトライして、自分に向くか向かないか、というよりも自分が好きなものを見つけて欲しいなぁという風に思います。」