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会社で新しい分野、どう学ぶ?

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理系企業に就職しようとしている人は、会社では専門分野でないことをやらされるということを聞いたことがあると思います。
では、どうやって新たな分野のことを学ぶのか気になりませんか?
私の実体験を共有できればと思います。

方法① 人に聞く

私も多くの人と同様、大学の専攻とはまったく異なることを会社でやるようになっています。
では、どのように学んでいったかというと「人から聞く」です。
さすがに、だれもやったことのない分野の研究をやって、ということを言われることはありません。
少なからずある程度の知識を持った人、先輩等は何人かいます。
そういった人たちに最初はとにかく聞いていました。
そうすることで最低限の知識は身に着けることが出来ます。
また、社内の人間で定期的に勉強会を開き、知識を共有し合うということも行われます。

ただし、実際のところ、先輩たちも元々専門でないことが多く、深い知識を学ぶことが出来ないことはよくあります。
また、扱う必要のある装置や分野が多すぎて手が回らないということも事実としてあります。
その場合は、表面上の知識、つまりどういった理屈で動き、どのような結果が得られるのかといったことだけを学び使えればOK!という状態になることもしばしばあります。
(使えればOKという考え方が危険なのは重々承知です・・・)

方法② 本・論文

社内で学べることは限りがあるため、より深く学ぶ必要がある場合は定番の本・論文になります。
学ぶ内容は使用している装置や材料といった身近なものなので、学生時代よりも理解しやすくなっているはずです。
ただし、この方法には問題点があります。
それは、本などによる勉強時間を就業時間にすべきなのか?といった問題です。
この辺りはグレーゾーンなことが多いと感じます。
例えば、英語学習を推奨し、補助金を出している企業は多いですが、就業時間に勉強することを許可している企業は少ないはずです。
ただし、専門分野の勉強は英語よりもより仕事に深く関わってくることが多いため、就業時間内に勉強をすることは認められるかもしれません。
実際、私は一時期やっていました。
ただし、想像していたとおり周りの目は気になります。
そのため、最近は土日に勉強をしていたりもします。
(もし転職する必要があるときに便利だからという理由もあります。)

方法③ セミナー

社外セミナーに参加するのも一つの手です。
様々な学会が新入社員や未経験者向けのセミナーを開催しています。
また、装置メーカーがユーザーを増やす目的で開催することも珍しくありません。
学会主催の場合はおよそ5万円ほど費用がかかることが多いです。
また、学会主催の場合は講師が大学の教授で、個別質問する機会を設けてくれることもあります。
一方で装置メーカー主催のものは無料のものが多く、費用が必要だとしても1~2万円程度のことがほとんどです。
このように、社外セミナーを使うことも手段の一つであり、ベーシックな方法であるといえます。

方法④ 共同研究

共同研究やよく行われる手です。
特に、かなり先端的なことをやろうとする場合、ノウハウが全くないケースが珍しくありません。
この場合、大学あるいは他者と共同で研究を行い不足している情報を補うということをします。
ただし、この方法の難しいところはスピード感や責任感です。
とくに大学との共同研究の場合、大学は企業が求めるよりもスローペースで物事を進行させます。
そのため、スケジュールを建てるときは余裕を持たせることが重要です。
また、うまく共同研究を活用できないとやっただけで、特に成果が無く終わるケースもあります。
これは企業側が積極的に働きかけない場合が多い気がします。
とはいえ、大学教授の持っている知識量はかなり多いため知識を深める良い機会となることは間違いないでしょう。

方法⑤ 社会人ドクターや留学

最後はかなりアカデミックな方法になります。
かなり深いところまで学びたいと考えている人は社会人ドクターも視野に入ってきます。
社会人ドクターの場合、企業によって取り扱いはかなり異なると思います。
費用は全て自己負担という企業から費用の一部を負担してくれる企業まで様々です。
将来社会人ドクターを取ろうと考えている人は、事前に会社説明会などで聞いてみたほうが良いでしょう。

最近ではグローバル化も後押しして留学に行きやすくなっています。
私の会社では留学に行きたいということは直属の上司含めプラスにとらえてくれます。
労働力が減るにも関わらずです。
そのため、留学してさらに専門知識を高めるという方法も現実的です。
ただし、留学する場合はTOEICの試験で何点以上、といった制限や論文を何報以上出しているといった制限が加わる可能性が高いです。
そのため、入社してから数年は必要かもしれません。

個人的オススメ

個人的なオススメはセミナーと自主勉強です。
セミナーは会社が費用を負担してくれる上、人脈づくりや貴重な質問が出来る機会があります。
会社に入社するとつくづく実感しますが、教授やポスドクの人に気軽に分からないことを聞ける機会というのはかなり贅沢なことです。
会社では分からないことは解決せずに置いておいて、そのうち忘れるということが起こることが普通です。
そのため、質問できる機会は積極的に活用したいものとなります。
また、自主的な勉強、特に土日の勉強は将来の役に立つと思います。
日本では終身雇用制度が困難になってきています。
そのため、従来よりも転職する可能性が高まっています。
そして、もし転職となったとき、持っている武器は大いにこしたことはありません。
したがって、自主的に勉強をし、周りの人と知識という点で差別化を図ることは重要なことだといえます。

以上が、会社に入ってからの勉強法でした!