就活性の方は会社を選ぶ際に何を基準に選んでいるでしょうか。
給料?知名度?やりがい?
各項目について私が持っている知識をお伝えしたいと思います。
私の情報
まず、私の経歴についてお伝えします。
私は大学院を卒業したのち、製造業の会社に入社しました。BtoB企業なので一般の知名度はあまりありません。ただし会社は大手企業なので、分野によっては知名度があります。
また、私は現在入社4年目で研究開発を行っています。
給料について
まず、給料は大きく三つの要素で構成されています。①本給、②残業代、③ボーナスです。
①の本給とは、毎月一定の額が支給されるお金のことです。年次が上がると少し本給が上がりますが、上がっても月数千円くらいだと思われます。
②の残業代はその名のとおり、残業した時間に対して払われるお金のことです。残業しなければ当然支払われませんし、何時間も残業をすると数万円単位で残業代が支払われます。(サービス残業などはここでは考えないこととします。)
③のボーナスは給料の数か月分が決められた月に払われるお金です。夏と冬に支払われることが多いですが、年3回といった企業もあります。また、1回あたりの支給額は3か月分の本給額や、企業の業績に連動した計算式があったりと企業によって様々です。もちろん、無い企業もあります。
給料を考えるとき、①~③を考える必要があります。
というのも、残業が多くいため給料が高い企業の場合は当然、健康的に苦しくなります。
また、ボーナスによって給料が高くなっている場合は本給がそれほど高くない可能性があります。
耐え性が無い人にはキツイかもしれません(笑)
知名度
知名度は合コンなど一般の人と接する際に威力を発揮します。
それ以外ではあまり効力を発揮しません。
ビジネスの世界ではBtoB企業は取引額が大きいので、一般の人が知らない企業でもその業界の人ならみんな知っているという状況がよくあります。
そのため、知名度は一般の人と接する以外では効果を発揮しないのです。
やりがい
仕事のやりがいが会社選びで重要だと考える人は多いと思います。
しかし、やりがいで仕事を決めるのは少し危険かもしれません。
会社は外から分からない仕事がたくさんあります。
したがって、月並みではありますが自分がやりたい仕事を出来るとは限りません。
また、昨今コンプライアンスの強化によって、やりたいことをやろうにも書類作成など細かい仕事が多くなっており、想像しているよりも面倒な仕事が待ち受けています。さらに、会社には様々な人がいるため自分とは合わない人と一緒に仕事をしなくてはいけないこともあります。
などなど、やりがいばかりを追い求めると、やりたいことが出来なかったときにメンタル的にしんどくなります。
やりがいで仕事を決めるのを否定はしませんが、それ以外の、それこそ給料など別の視点も持ち合わせると安全だと思います。
自分の経験を活かす
院生に多いと思いますが、自分が学んできたことを活かせる仕事をしたり、活かせる会社に入りたいと思っているかもしれません。博士卒の人なら多少可能性はあります。しかし、90%以上の人は自分のやってきたこととドンピシャな仕事をすることは出来ません。上記しましたが、会社ではかなり幅広いことをしています。そのため、大学での研究内容がピタリと当てはまることは少なくなります。
企業でも大学と同様アカデミックな内容を研究する部門もありますが、利益をすぐに出すことは出来ないため人数は少なく、担当する人も博士の人が多いです。そのため、自分の経験を会社で活かそうと思った場合には博士で会社に入る以外は困難です。
人柄
従業員の人柄は重要な要素の一つです。
会社を辞める大きな理由の一つは人間関係と言われています。
そのため、従業員の人柄の傾向を見極めることは非常に重要なことです。
経営が悪い会社は従業員が切羽詰まっているでしょうし、Only1の強みがある会社は安定しているので穏やかな人が多い傾向にあると思います。
また、部署が人柄に大きな影響を与えます。
顧客に近い部署なら切羽詰まったり、イライラしている人が多いですし、事務系や基礎研究をやっている部署は穏やかな人が多い傾向にあります。
人柄は会社を決める要因にするよりは部署を決める際の要因にした方が良いと思います。
立地
立地は重要な因子です。
私は現在都会に暮らしていますが、入社前は地方でも構わないと考えていました。
理由としては製造業はそのほとんどが人里離れた土地にあるからです。
しかし、今の考えは違います。
やはり、都会に近いほうが遊ぶ場所など様々な点で便利です。
また、多様な人々に出会うことが出来ます。
一方、地方の場合はよくお金が溜まりやすいという利点があります。
自分の会社がどの場所にあるのかは一度確認したほうが良いでしょう。
福利厚生
福利厚生は隠れた重要な要素です。
福利厚生とは金銭以外の会社が支給してくれる特典のようなものです。
寮や住宅手当、社内イベントの実施などがあります。
特に大きいのが寮や住宅手当です。
例えば、月5万円の住宅手当が支給された場合、給料とは別に年60万円が実質プラスされます。
そのため、年収が同じでも福利厚生があるかないかで実質60万円の差が出てきたりします。
また、年収が高い分福利厚生がないという会社もあります。
住居以外でも自己研鑽でお金が支給される会社もあります。
このように、福利厚生によって実質的な年収が何十万円も上昇するというケースが良く見られます。
そのため、会社選びの際には福利厚生に目を向けたほうが良いでしょう。