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研究室の選び方5選

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研究室を選ぶことはその後の人生で非常に重要なポイントです。

研究室によっては心を病んでしまう人や、逆に成長しその後の人生の支えとなることもあります。

しかし、どのように研究室を選べばよいか分からないと思います。
そこで、大学と大学院で別々の研究室に所属した私の経験をもとに研究室の選び方をご紹介したいと思います。

この記事を読むことで、将来につながる研究室を選べます。

研究室選びのポイント

研究室を選ぶ際には大きく5つのポイントがあります。

①興味のある研究かどうか
②教授との相性
③研究室の資金
④構成メンバー
⑤教授のコネ

以下でそれぞれご説明します。

①興味のある研究かどうか

研究内容が面白いと思うかどうかは重要です。

研究室に入ると自分で考えて行動する必要があります。

特に、実験結果に対してどのようなことが言えるのか。どのような実験をしなければいけないのか。
そういった実験計画などを自分で考えて組み立てる必要があります。

もちろん、教授や研究室のメンバーなどに相談しますが、根本的なことは自分でやる必要があります



このように主体的に動く必要があるため、研究に対して高いモチベーションが必要になります。
そして、少なくとも1年以上をこのような研究生活に費やします。

興味がある研究でなければ地獄の生活になりそうですよね?

そのため、自分の興味がある研究を行っている研究室を選ぶようにしましょう。


なお、どうしても興味が持てない場合は、直感でおもしろそうと思う研究を選べばよいと思います。

②教授との相性

教授との相性もまた非常に重要です。

研究室に所属する以上、あなたのボスは教授です。
つまり、あなたが卒業できるかどうか、あなたが成長できるかどうか教授が左右してきます。

さらに、1年以上近くにいるのですから、人間的に合わなかったらそれまた地獄の研究生活が始まります。
とくに教授という人種は癖が強い人が多いですから、十分観察しましょう。



教授にはいくつかのタイプがあります。
性格的で分けると、人当たりが厳しいタイプや優しいタイプ。
指導力で分けると、学生を労働力としか見ていないタイプや教育をしっかりとやってくれるタイプです。

厳しいけど成長を促してくれるタイプや優しいけど指導してくれないタイプなど、どのタイプが良いか悪いかは人によって変わります。
そこで、ここでは厄介な教授のタイプをお伝えしたいと思います。

①学生を労働力としか見ていない教授
学生を労働力と考える教授がいます。
このタイプの教授は自分の研究成果にしか興味がなく、学生のことは考えていません。
学生にとっては実験の負担が非常に多く生活がブラックになりやすくなります。
また、このタイプは教授が指導してくれないため成長につながらない可能性が高いです。


②インパクトファクターが高い論文しか許可しない教授
①のタイプの教授と似ています。
このタイプの教授は名前が広く知られており、自身の経歴を汚さないためインパクトファクターの高い論文の投稿しか認めません。

この場合、博士課程の方がとても苦労します。博士課程では規定以上の論文を投稿しなければならないという課題が課せられていることが多く、この課題を達成することが困難となり、博士を取ることが困難になります。


①、②から分かるように、基本的に自分のことしか考えていない教授はお勧めしません。

③研究室の資金

研究には多額の資金が必要です。

実験道具の購入、新たな装置の購入、学会への移動費など、さまざまな出費が発生します。

そのため、研究資金がなければ出来る実験が限られたり、場合によっては研究費が枯渇し、研究が出来なくなることもあります。
それ以外にも、学会に行くことが出来ず他の人の発表を聞けないため自分の立ち位置が分からないといった弊害も生まれます。

このように研究の質に研究資金は直結します。
ですから、研究資金が豊富にある研究室を選ぶことをオススメします。

④構成メンバー

構成メンバーは自分の成長を促してくれる大事な要素です。

研究室に修士生しかいない場合が珍しくありません。
しかし、出来れば、研究室の構成メンバーの中に博士課程の人やポスドクの人が居たほうが良いです。

研究室では分からないことは教授に聞きます。
しかし、教授は忙しいためいつも居るとは限りません
また、教授に毎回聞きにくいということもあるでしょう。

そんなときに博士課程の人やポスドクの人が居れば気軽に聞くことが出来ます。
そのうえ、博士課程に進む人たちですので、専門的的確なアドバイスをくれます。
これが、修士生しかいない場合、専門性に欠けますし、問題が解決するとも限りません

そのため、研究室メンバーに博士課程やポスドクの人が居る研究室がオススメです。

⑤教授のコネ

最後は教授のコネです。

あまり好ましくない話題かもしれませんが、就活に直結するので取り上げます。

教授の専門性によっては企業が欲しがっている技術を提供することが出来ます。
その場合、企業との共同研究が多くなります。

また、企業が欲しがる研究をしているので、その研究室のOB/OGは企業に属する可能性が高くなります。
企業に属するOB/OGがリクルーターの場合、当然自分たちがいた研究室の学生を採用しようと動きます。
つまり、就職が有利になるわけです。

また、共同研究先の企業に対しても、教授の顔に泥を塗るわけにはいかないため、ある程度は有利な状況になることが多くなります。

よく聞くケースとしては、いきなり最終面接だったり、面接が形だけということが効かれます。

こういった、優遇される企業があると、ゆとりをもって就活や面接をすることが出来ます。
ですから、教授のコネはあるに越したことは無いです。

まとめ

研究室を選ぶ際の5つのポイントをご紹介しました。

①まず、研究生活は1年以上続くため、自分が興味を持てる研究を選びましょう。

②また、研究室では教授がボスであり、自分が卒業できるかの決定権を持っているため、教授と自分との相性が良いか悪いかを判断して研究室を選びましょう。

研究資金も重要な指標です。
研究資金が無いと研究の質を高めることが出来ません。研究の質を高めるためにも研究資金が豊富な研究室を選びましょう。

④そして、研究室のメンバーに博士課程ポスドクの人がいると分からないことなどを気軽に聞くことが出来ます。さらに、専門的な知識も高まるため、研究室のメンバーをチェックすることを忘れないようにしましょう。

⑤最後に、教授がコネを持っている場合、就活が非常にラクになります。教授が企業と多く共同研究や関わりを持っているか調査してみると良いでしょう。



以上が研究室を選ぶ際のポイントになります。
良い研究室に入り楽しい研究室生活を過ごしてください。