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英語は重要?

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こんにちは。卑屈な化学者です。
今回は英語に関して話したいと思います。
英語が出来たほうが良いというのは既に社会の共通認識だと思いますが、
出来ない場合のデメリットというのはあまり語られないような気がします。
私は恥ずかしながら、英語がまったくできませんでした。
しかし、振り返ってみると英語が出来なくても問題はありませんでした。
そう考えるようになった経験をお伝えしたいと思います。

1.小中高校

今の小学生はきちんとした英語の授業があるのでしょうか?私のころは英会話の教師が来て、英語に触れてみましょうといった程度だったと思います。中学受験する方は必要かもしれませんが、公立でしたらあまり必要ないというのが私の体感です。
中学生、高校生はある程度は必要でしょう。受験がありますから。ただ、他の科目で点が稼げるなら、あるいは大学受験は顕著ですが、科目によって点数に傾斜がかかっていたりしますから、自分の実力とカバーできる科目があるかどうかを見極めて勉強したほうが良いかもしれません。

2.大学

大学は同学年との英語の差がもっとも開く時期だと思います。大学は4年間あり、小中高大学の中ではもっとも長いですし、自由に使える時間も長くなります。そのため、個々人が長期的な視点でタイムマネージメントしないと何も得られないことになります。特に、英語は授業こそあると思いますが、英語の授業では座学よりもディスカッションやスピーチなどのアウトプットがメインになるのではないでしょうか。アウトプットは非常に大事なことですが、うまくやれば大して勉強しなくとも切り抜けられてしまいます。そうすると、自ら自主的に英語を勉強しない限り英語の能力は決して向上しませんし、むしろ落ちていきます。
事実、私はそれなりの偏差値の大学に通っていましたが、TOEICの点数は平均点よりも50点ほど低い点数でした。

そして、不幸なことに何も不自由しませんでした。

そう、困らないんです。
大学で英語を使用した場面と言えば上述した英語の授業くらいです。
それ以外で英語を使う場面に遭遇したことはありません。皆さんもそうではないでしょうか。
日本では当然ほとんどが日本語ですし、最近は翻訳サイトの高精度化のおかげで英語のサイトも比較的簡単に読めるようになってきました。

さて、発現を覆すようで申し訳ありませんが、まったく困らないかと言えばそうでもありません。
学部3年生までは困りません。しかし、学部4年生になると研究室に配属します。すると、当然論文を読み漁ることになります。
ここで、厄介なことが生じます。論文を読むのが非常にめんどうなのです。
まず、日本語の論文を読んだことのある方ならわかると思いますが、日本語ですら論文は読むのがめんどうです。
図があるので行ったり来たりする必要がありますし、専門的な内容ですので理解をするために内容をじっくり読み、また論理的に正しいかというのを考えながら読む必要もあります。とにかく頭を使う作業ですし、眼も疲れます。
ましてや、英語ですと分からない単語が出てきたときに調べないといけないことが多いです。また、どういう文法になっており、主語がなんなのかというのも考えなければなりません。さらに、読まなければいけない論文数も1報以上ですから、とにかく時間がかかります。
このとき、英語が出来れば少なくとも単語を調べる回数や文法を考える必要が減りますから効率的に論文を読めるのではないかと思います。

なお、学部4年で就活する人は、企業によっては英語の能力を非常に重要視する所も少なくありませんので、そこで苦労するかもしれません。

3.大学院

大学院生は学部生よりも英語を使う機会は増えます。主に上述した論文ですが。。大学院生になると、学部生のころよりもさらに研究に関しての知識を持つ必要がありますから、論文を読む数も増えます。また、専門書も英語で書いてあることが多くなります。
他には、学会発表の際に1ページの概要を提出するのですが、この資料を英語で書く必要があることが多いと思います。もちろん、学会発表のポスターや発表スライドを英語で書く必要がある人も多いでしょう。こういった時は多少苦労するかもしれません。

ちなみに、私が英語をやっておけばよかったーと思った最大の場面は国際学会での発表です。発表自体は英語のスピーチを事前に練習するだけなので大したことが無いのですが、質疑応答が鬼門です。私は質問の内容も分かり、答えも分かっていたのに、英語で答えられなく非常に悔しい思いをしたことがあります。不思議なもので、質疑応答が終わって5分後くらいにどう英語で返せばよいのか浮かんでくるのですよね。そして、さらに悔しい思いになりました(笑)

しかし、大学院生で英語を勉強しておけば良かったと思った場面は論文と上記の国際学会の場以外はやはりそこまで多いとは感じませんでした。
院生の場合、就活でも英語の能力よりも基本は研究のことを中心に聞かれました。

4.会社

私は研究職として会社に入ったのですが、英語は思った以上に使う機会がありません。強いて言うなら、英語の論文を読むときくらいですが、大学時代よりも読む機会は減りました。
学部1~3年生の再来といった感じですね(笑)
自分で英語を勉強しないとどんどん落ちる気がしましたし、実際、社内の調査では年次が上がると英語の能力が落ちているそうです。
なお、工場に配属された同期に話を聞くと、研究職よりもさらに英語を使う機会はないらしいです。

さて、では会社に入ったら英語を勉強しなくても良いかというと、決して否定はできません。
自主的に英語を勉強している人は私の周りでは数が少ないですし、英語が出来ないのに英語を勉強しない人も多いです。
ただし、科学機器は外国産が多いため、詳細を聞こうと思った場合現地の人と話す必要があることがあります。私の周りではちょくちょくそういう場面に出くわします。
こういった場面で相手に下手に主導権を握られないためにも英語を勉強しておいたほうが良いかもしれません。

まとめ

英語が出来たほうが何かと便利で有利に働くというのはまったく否定できません。
しかし、英語が出来なければダメかというと、そんなことはまったくありませんので、気落ちしないで良いと思います。

以上、英語が出来ない方の気が休まればと思います。