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決算整理仕訳における繰り越し商品の仕分けの意味について

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決算整理仕訳で「期首繰越商品」を貸方に、「期末繰越商品」を借方に仕分けします。

この仕訳の意味について考えてみたいと思います。

期首繰越商品の仕分けについて

決算整理仕訳では、期首繰越商品を貸方に、仕入れを借方に仕分けします。
まずはこの意味について考えたいと思います。

損益計算書の売上原価を算出する方法について考えます。

売上原価を計算するには
「仕入れ総額」-「売れ残り仕入れ額」=「売上原価」
という計算をします。

そして、「仕入れ総額」=「期首繰越商品」+「期中仕入れ額」
となります。

つまり、資産であった「期首繰越商品」をなくして、費用勘定である「仕入れ」する必要があります。
そのため、決算整理仕訳では

仕入れ A (期首)繰越商品 A

というように繰越商品を貸方に、仕入れを借方に仕分ける必要があります。

期末繰越商品の仕分けについて

続いて期末繰越商品の仕分けの意味を考えます。

決算整理仕訳では期末繰越商品を借方に、仕入れを貸方に仕分けします。

期末繰越商品は売ればお金になるため資産となります。
その為、期末繰越商品は資産の増加になるため、借方に仕分ける必要があります。

一方、期末繰越商品分の仕入れ額は資産計上するため、総仕入れ額から引く必要があります。
そのため、期末繰越商品分の額の仕入れを貸方に仕分ける必要があります。

ですから、決算整理仕訳では

(期末)繰越商品 B 仕入れ B

という仕分けをする必要があります。

まとめ

決算整理仕訳における、期首繰越商品および期末繰越商品の仕分けの意味について考えてみました。

期首繰越商品は資産勘定から費用勘定にするために、

仕入れ A (期首)繰越商品 A

にし、期末繰越商品は仕入れという費用勘定から資産勘定にするため

(期末)繰越商品 B 仕入れ B

という仕分けを行います。